Thank you for...
 
【 Frm. 翔

今、どこ?

さっきはビックリしたー!!

久々に叫んだし。

今すぐ付き合うとかは無理だけどさ、仲良くしよーぜ!!】




翔からだ…。

読みながら、また涙が溢れてくる。

このメールは私へのフォローだ。

翔に気を使わせてしまった、迷惑をかけてしまったと心が悲鳴をあげた。


【今、どこかの公園でぼーっとしてるよ。

暖かくて眠い…。

さっきはゴメンね!

イタ電に騙されるなんて、バカだよね(笑)

では、また明日。

   バカリョウより  】



不思議。

心はこんなにも苦しいのに、メールには普通に文章が打てるんだもん。

きっと電話だったとしても笑いながら同じ事言えたと思う。

本音は言わない。

言いたくない。

明るく楽しい子でいたいから。

苦しくても、まだ頑張れる。

もう泣かない。

笑おう。


心の中のドロドロした気持ちを奥の方に押し込み、空を見上げた。

そしてそのまま天を仰ぎながら「よしっ!」と気合を入れて立ち上がった。


いつのまにかスカートの染みは消えていた。

いつか、心の染みも消えると信じていた。

カバンを手に取り、また歩き出す。

頑張れ私…。

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