Thank you for...
もっと、愛されてる実感が欲しかった。


なのに――


殺させて?


訳が分らない。

やっぱりこいつも私の気持ちなんて見ようとも知ろうともしてない。

くだらない。

世界中、どこを探しても私の本音を言い当ててくれる人なんていないんだ。

そして私は一人寂しく年を取って

乾いた土を潤す涙も出ないまま死んで行くんだ…。

そう思ったら、もう何もかもどうでもいい気持ちになった。


「先生、私、もう別れるわ」


私が彼女でいるから昌斗は勉強できないんでしょ?

なら別れた方がいいよね?

そう言い残し、私は立ち上がると振り返らずバイバイと手のひらを振る。




淋しいよ。

苦しいよ。

誰か―――

私を助けてください。

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