Thank you for...
解散して戻って来た翔の部屋で、私はバックから、さっきの小箱を取り出した。

砂まみれで気持ち悪いからと、翔はシャワーを浴びるためお風呂に入っている。

明るい部屋で目にした『ソレ』は、キレイな水色の箱だった。

箱にかけられた真っ白いリボンに手を掛けて、ゆっくり解いていく。

シャワーの音だけが響く中、私はすごく緊張していた。

中身は…何だろう。

指輪?

いやいや、サイズなんて聞かれた事ないし。

ピアス?

…有り得るかも?


緊張と期待の交差するなか、フタを開く。

そして私は、その中に納められた物を見て、息を飲んだ。


< 90 / 114 >

この作品をシェア

pagetop