デスク・フレンド

初めは遠慮して一言しか書かなかった感想も、最近では積極的に自分の感じたことを書くようになっていた。

その感想に、詩を書く彼女は"ありがとう"とだけ返事をくれる。

その他には全く会話みたいなものはない。

だから、未来の中の彼女へ対するイメージは全て詩を通してのものでしかなかった。

それでも、優しさや可愛いらしさが机から伝わって来る気がする。
きっと

小さくて
可愛いくて
大人しい、

そんな子なんだろうなと未来は勝手に想像していた。

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