笑顔の理由

学校が終わって

自転車置き場に行ったら

執汰が待っていた。


執汰を見つけて走って行く。


私に気付いた執汰は

笑いながら手をふっていた。


やっぱり私は

執汰の笑顔が好き


落ち着くとゆうか

嬉しくなる


「待たせたね。ごめん。」

ちょっとしか走ってないのに

ハアハアする。



「そんな走って来なくても
いいのに、俺はお前を置いて
帰らないっつ〜の。」


そう言って執汰は私の頭を

なでてくれた。


えへへ


「だって待たせたら悪いじゃん。
それよりきつい〜。」


「お前もうちょっと
運動したほうが
いいんじゃね〜の？
よしっ、今日は歩いて帰るぞ。」


「え〜きついよ。
自転車乗せてよ〜。」


「わがまま言うやつは
置いて行くよ〜。」


執汰は自転車を押して

進みだした。

私は小走りで執汰に

追い付き横に並んだ。

見上げると執汰がいる。



今、私の隣には執汰がいる。


じっと見ていたら執汰が

こっちを見た。


私はニッと笑った。


「お前ホントにちっこいなあ。」


そう言いながら

私の頭をなでてくれた。


嬉しい


ちっちゃい頃から

こんな感じだけど


ちっちゃい頃から

こんなことをしてくれる

執汰が好き