笑顔の理由
「あらあら、2人とも久しぶり。
同じとこに住んでるのに
美月がいないとこうも会わないもんなんだねぇ。」
美月ちゃんのおばあちゃんに
会ったのは本当に久しぶりだった。
「おばあちゃんもう歳で
体よくないのに無理しちゃって
倒れちゃったんだ。
だから、夏休みだけ
私が看病しに帰ってきたの。」
「そうだったんだ〜。
じゃあ夏休み一緒に遊ぼうよ。」
「うん。
昔みたいに3人で遊ぼうね。」
黙っていた執汰が
急に話し出した。
「でもお前看病しにきたんだろ?」
「そうだねえ〜。でもこれだけ休みあるから1日ぐらい遊べるよ。」
「そうだよー。
執汰は美月ちゃんと
遊びたくないの?」
「ち、ちがっ。
俺だって美月と遊びたいよ。
でも大変じゃないのかな?って思って…」
「心配してくれてありがとう。
でもおばあちゃんそんなに
ひどくないから大丈夫よ。」
「無理すんなよ。
いつでも俺を頼っていいし。」
「執汰ありがとう。
優しいのは相変わらずね。
もっとグレてるかと思ってた。」
「んなわけねーだろ。
美月が知ってる
俺のままだっつーの。」
そう言ってから揚げを
一口で食べようとしている執汰が
照れ隠しのように見えた。
執汰が心配して優しいのは
いつものことだけど
相手が私じゃなくて美月ちゃんだった。
「美月が知ってる俺と変わらない。」
変えなかったわけじゃないよね?
美月ちゃんと会えて嬉しかったのに
美月ちゃんに執汰を取られそうで
不安だった…執汰との帰り道。
同じとこに住んでるのに
美月がいないとこうも会わないもんなんだねぇ。」
美月ちゃんのおばあちゃんに
会ったのは本当に久しぶりだった。
「おばあちゃんもう歳で
体よくないのに無理しちゃって
倒れちゃったんだ。
だから、夏休みだけ
私が看病しに帰ってきたの。」
「そうだったんだ〜。
じゃあ夏休み一緒に遊ぼうよ。」
「うん。
昔みたいに3人で遊ぼうね。」
黙っていた執汰が
急に話し出した。
「でもお前看病しにきたんだろ?」
「そうだねえ〜。でもこれだけ休みあるから1日ぐらい遊べるよ。」
「そうだよー。
執汰は美月ちゃんと
遊びたくないの?」
「ち、ちがっ。
俺だって美月と遊びたいよ。
でも大変じゃないのかな?って思って…」
「心配してくれてありがとう。
でもおばあちゃんそんなに
ひどくないから大丈夫よ。」
「無理すんなよ。
いつでも俺を頼っていいし。」
「執汰ありがとう。
優しいのは相変わらずね。
もっとグレてるかと思ってた。」
「んなわけねーだろ。
美月が知ってる
俺のままだっつーの。」
そう言ってから揚げを
一口で食べようとしている執汰が
照れ隠しのように見えた。
執汰が心配して優しいのは
いつものことだけど
相手が私じゃなくて美月ちゃんだった。
「美月が知ってる俺と変わらない。」
変えなかったわけじゃないよね?
美月ちゃんと会えて嬉しかったのに
美月ちゃんに執汰を取られそうで
不安だった…執汰との帰り道。