幸せのロウソク
香りを嗅いでみると、微かに甘い匂いがした。頭の中がぼんやりする。
―どうやらお気にめされたようで―
そう言われて、ハッと我に返る。
―いかがです? ご購入してみては。そのキャンドルは必ずあなたを幸せにしますよ―
自信に満ちた青年の表情。
効果はともかく、アロマテラピーでリラックスするのも悪くないと思い、購入することにした。
可愛くラッピングされた袋を持って店を出る時、青年は恭しく頭を下げた。
―どうかあなたに幸せが訪れますように―
家に帰り、部屋に入ってすぐに火を付けた。
甘い匂いが部屋に満たされ、眠気を感じた。
ふと袋から小さな紙が出ているのに気付いた。
確か取り扱い説明書だと、青年が袋に入れながら説明していた。
しかし眠気が勝ち、そのまま眠ってしまった。
その時に見た夢は幸せな夢だった。
理由は晩ご飯が大好物のハンバーグを食べている夢だったからだ。
ふと母の呼ぶ声に目が覚めた。
少しの間、うたた寝をしていたらしい。
キャンドルを見ると、蕾の先が少し溶けていた。
火を消し、袋は可愛いので説明書を入れたまま机の引き出しにしまった。
―どうやらお気にめされたようで―
そう言われて、ハッと我に返る。
―いかがです? ご購入してみては。そのキャンドルは必ずあなたを幸せにしますよ―
自信に満ちた青年の表情。
効果はともかく、アロマテラピーでリラックスするのも悪くないと思い、購入することにした。
可愛くラッピングされた袋を持って店を出る時、青年は恭しく頭を下げた。
―どうかあなたに幸せが訪れますように―
家に帰り、部屋に入ってすぐに火を付けた。
甘い匂いが部屋に満たされ、眠気を感じた。
ふと袋から小さな紙が出ているのに気付いた。
確か取り扱い説明書だと、青年が袋に入れながら説明していた。
しかし眠気が勝ち、そのまま眠ってしまった。
その時に見た夢は幸せな夢だった。
理由は晩ご飯が大好物のハンバーグを食べている夢だったからだ。
ふと母の呼ぶ声に目が覚めた。
少しの間、うたた寝をしていたらしい。
キャンドルを見ると、蕾の先が少し溶けていた。
火を消し、袋は可愛いので説明書を入れたまま机の引き出しにしまった。