イケメン彼氏は俺様王子
青城先生は、この学校でも若いほうで割りと人気があった。
少し茶色い目に、あのかおをくしゃっとするしぐさが好きらしい。
あたしは、眼中になかったけどね。
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「翔ちゃん?」
「あっ、今行くっ。」
翔ちゃんは、机の横に掛ってた鞄を持ってあたしのほうに来た。
「行くか。」
「うん。」
あたしたちは、たあいのない話で盛り上がった。
「ただいまぁ。」
「お邪魔します。」
中に入ると、星葵ちゃんがテレビを見ていた。
「星葵ちゃん、ただいま。」
「あら、おかえり。・・・・そちらの方は?」
「彼氏だよ。」
さっきから、緊張のせいか固まってる翔ちゃん。
「そうなの?いらっしゃい。桂歌ちゃんの義理の叔母です。」
「こ、こんにちは。哀川翔って言います。」
「じゃぁ、翔君かな?そこに座ってて?ホットミルクでもだすわ。」
「あっ、星葵ちゃん!!あたしも、手伝うよ。翔ちゃんは、ソファに座ってて。」
「あっ、うん。」
今日は、柊兄いないのかな?
「星葵ちゃん、柊兄は?」
「柊君は、バイトだって。お金ためるらしいよ。」
ふーん。
そーなんだぁ。