願った日々
「よ~しできたぞ。」

「なべかよ!!!まあこの人数で食べるもので
お前が作るものって言ったらキムチ鍋しかねぇもんな。」

まぁ予想道理、文句を言われたが作ってしまったのだから
仕方ない。

「まあそんなことはどうでもいいから早く食ってみろよ。
ぜってぇ~うまいから。」

「いただきま~す。」

「おっ、意外とうめぇ~じゃん。」

「だろぉ、やっぱ俺って天才?」

「いや・・・関係ないな。」

「さてと、明日から俺達2年生だな。」

「私は1年生~」

「そうか、雫ちゃん明日から高校生なんだ。・・・
で、どこの高校にいくの?」

(うっ・・・)
俺は心の中で聞かないでくれよ・・・と思った。

「あのね、私尚林(しょうりん)高校なんだ。」

(あ~言っちゃったよ)

「へ~、じゃあ私達と一緒の高校じゃない。よかったね洸」

「良くない!!!だって紗枝そうしたら俺は四六時中雫と
一緒なんだぞ。」

「四六時中じゃないじゃん。私達2年生で雫ちゃんは
1年生なんだし。」

「まぁな・・・。でも問題はその後なんだよ・・・」

「え・・・その後何かあったっけ?」

「部活だよ、部活!雫は剣道部に入るんだよ。」

「わぁ~!!じゃあここにいるみんな剣道部じゃない!!」

俺達の通っている尚林高校は県でもけっこう強いほうで
県大会の常連校の1つだ。

「私は高校生じゃないがな・・・」

「・・・」

(・・・雪ねえ誰もそんな事聞いてないよ。)

そんな話をしながらその日は過ぎた。
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