願った日々
新学期
そして新学期の日・・・

「・・・・であるからして君達は2年生としての・・・」

新学期恒例の担任の長話がさっきから数十分続いている。

クラス替えをした新しい俺のクラスはなぜか将人と紗枝が
同じクラスにいる。

他にも剣道部の女子がいたが、その人たちは後で紹介する。

「おう洸、俺達同じクラスだな。」

「ああ・・・そうだな。」

「あっそうだ洸、知ってるか?この教室の隣の教室って
1年生らしいぜ。たしか俺達と同じC組だったな。」

「・・・まさか。」

(さすがに雫が隣のクラスになるわけないだろ・・・
あいつがC組になる可能性は8分の1だし・・・)

その日は始業式とHRだけだったので
午前中にはみんな下校していた。

「ふ~、終わった終わった。なあ将人、今日って部活あんのか?」

「確か新入生の勧誘があるからないらしいぞ」

「新入生の勧誘!?」

(そういえば去年もそんなことを先輩達がしていたような・・・)

「ほらそろそろ行くぞ。」

「わかった、今行くよ。」

俺達は先輩達が1年生を勧誘している玄関に行った。

「・・・・・・!!・・・・・・・・・・・・・!!」

「ん・・・?」

「どうした洸?」

「いや、今教室からなんか聞こえなかったか?」

「さあ?気のせいだろ。」

「そうだな・・・」
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