願った日々
(やっぱり俺達の隣のクラスか・・・8分の1・・・)

「お~い、洸何してんだ。早くこいよ!!」

1年生はこれからHRらしく、みんな教室にいてワイワイ
騒いでいた。
この時間帯は部活の紹介ができる数少ない
学校側が設けた時間である。

俺達が教室に入ると1年生全員が一斉にこっちを向いた。

(うわ~、なんか目立つな~)

さっきまで他の部活も1年生を勧誘しに来ていたらしく
黒板には色々な部活の名前が書いてあった。

「え~、ゴホン。俺達剣道部は全国大会出場を目指して
日々鍛錬を・・・・」

裕治先輩の話が始まった。

正直言って先輩の話は長い。

この間の大会の反省を言っていた時も延々と話続けて
さすがの先生も聞き飽きていたのだ。

「・・・であり。剣道部はつねに努力し鍛錬してきて・・」

(まだ話しているよ・・・)

裕治先輩が話し始めて15分が立った。

「おい、裕治!まだ終わんないのか!!」

「せ、先輩そろそろ終わりにしましょう・・・」

「兄貴!早く終わってくれよ。」

みんなして裕治先輩の話を終わらせようとしたが
無駄に終わってしまった。
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