願った日々
辺りはもう暗くなっていたので女の子は街頭の下に立っていた。

改めて明るい所で女の子の顔をみると可愛かった。

青っぽい黒い髪をポニーテールにしていた。

「あ、・・・ありがとうございます・・・」

女の子は顔を真っ赤にして言った。恥ずかしかったのだろう。

「いや別にいいよ。俺が飛びついてきた犬をとっさに蹴ったら
落としていっただけだから。」

女の子はなぜかよけいに顔を赤くした。

「あの、本当にありがとうございました。」

女の子は俺の持っていた彼女のカバンをバッと取って
「さようなら。」と言って走っていった。

「おかしな娘だったな・・・あっ、やべ!!もうこんな時間だよ。
早く帰らね~と、雪ねえに殺されるかも・・・」
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