願った日々
「いや、特に理由はないんですけど・・・」

「あっ、あの・・・・私入ってもいいです。」

その突然の言葉に俺も聡司も弟の方も振り向いた。

「えーと、そのもともと私剣道続けるつもりだったので・・・」

(よし、後は弟のほうだけか・・・

でもどうすっかな、どうやって入れるか)

そう悩んでいると教室に雫が入ってきた。

「あれ、お兄ちゃん達何やってるの?部活じゃなかったの?」

(来ちゃった~・・・・・)

「き、今日はこの2人の勧誘で部活は遅れていくんだ。」

「へぇ~そうなんだ。じゃ私先に行ってるよ。」

「わかった。先輩達にあと少しかかるって言っといてくれ。」

「OK~。じゃあまた後でね、お兄ちゃん。」

そう言って雫は先に部活に行った。

「さてと、どうすっかな・・・」

「あっ、あの雫さんのお兄さんなんですか?」

「え、・・・そうだけど・・・」

突然の質問に驚いた。

(はは~ん・・・)

将人と聡司はすぐに察した。

(こいつ雫ちゃんのことが好きだな。)

(で、姉のほうは洸が好きときた。)

だが洸は鈍くまったくわからない。

(???)


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