願った日々
次の日道場に行ってみると、1年生が来ていた。

しかし、道場に来ていた1年生は
雫や双子を含めて7人だった。

名簿では男子3人、女子4人とノルマよりは少なかったのだが
どうもなんかおかしい・・・

「なんだ、今年もそんなに入って来なかったな。」

裕治先輩が不思議そうに言う。

自分が熱演をしたのに入ってきた1年生が少なかったのが
あまり気に入らないらしい。

(そりゃあ、あれだけ長々と話をされたら誰だって引くって。
それに極めつけはこの2人・・・)

俺はミミ先輩と明日香さんを見た。

2人で話をしていた。

「なんや、今年の1年も少ないな~どうしたんかな~」

「な~」

「ミミ先輩と明日香さんのせいでもあるでしょ!!」

俺はツッコんだ。

「ウチらなんもしてないやん。人のせいにしたら
あかんで~洸やん。」

「いけないよ~洸君~」

・・・あくまで白を切るきだ。いやこの2人の場合、
自分がした悪いことはすぐに忘れてしまう。

「に、しても洸やん最近よくツッコンでくれるなぁ。
正式にウチらと組まへん?」

「いいです!!」

(この2人と話していると疲れる・・・)

「まぁ・・・これでも妥当な線だろうな。」

副部長である松村先輩が言った。

この人は剣道部の中でもっともまじめな人だ。

だが中々話をしたりはしない。

「よし、それでは俺がこの剣道部の歴史について説明
してやろう。」

裕治先輩が嬉しそうに話を始めようとしていた。
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