願った日々
「そういえば洸、確かお前去年の彼氏にしたい男子ランキング
で全校生の中で3位だったよな。」

「ほ~う。すごいじゃないか洸。そういえば私も高校のときは
結構もてたもんだ。」

(嘘付け、あんたの場合、番はっていたから男の人から
慕われていただけで、その天真爛漫な性格のせいで
付き合ってもすぐにふられていたくせに)

「さっすがお兄ちゃん!!!でも何でお兄ちゃん
彼女がいないんだろうね?」

「・・・」(お前のせいだよ雫・・・)

「???」雫は首を傾げた。

そういった会話がしばらく進んだ。ふと俺はあることを
思い出した。そういえば雫の通う高校は・・・・

「あっ、そうだお兄ちゃん。私明日からお兄ちゃん達と同じ
高校に通うからよろしくお願いね。お兄ちゃん。」

俺の恐れていたことが起きた。もし学校で雫が俺にベッタリ
くっついていたら俺はもうはずかしくて学校に行けなく
なりそうだ。

「くくく、よろしくだってさ、お・に・い・ちゃ・ん」

「お前なぁ、他人事だと思って・・・」

「???」雫は不思議そうに俺達を見ていた。

俺は話を紛らわそうと話題を変えた。

「そういえば雫は部活何に入るんだ?」

「ん~とね、剣道部!!」

次の瞬間、俺はイスから転げ落ちた。

「な、な、なんで剣道部なんだい?」俺はイスを
直しながら聞いた。

「だって私小さい頃から剣道をやってきたし。それに
お兄ちゃんも剣道部だし。」

やはりブラコンパワー炸裂だ・・・

「くっくくく。」

雪ねえと将人が笑っている。
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