願った日々
(やばい)

みんなが一斉に祐治先輩を見た。

(おい、剣次、あいつを止めろ。)

(いやっすよ、何で俺なんですか。)

(お前の兄貴だろ。)

後ろの方で色々と騒いでいた。

そーっと後ろを振り向くと竜平先輩と健太先輩と目が会ってしまった。

(にやり)

二人が不気味に微笑んだ。

「先輩・・・まさか・・・」

俺はいやな予感がし、後ずさりした。

「ぐっ・・・」

「え?」

ドスッという変な音とともに
祐治先輩が倒れこんだ。

「・・・・・・」

桜先輩が祐治先輩に手刀を当てて気絶させたのだった。

「・・・・・・」

桜先輩は何も無かったかのようにもといた場所へ戻った。

(あの人こんなことできるのか・・・)

そして将人と剣次が気絶した祐治先輩を部室に運んだ。

「よし、右から順に自己紹介をしてもらおうか。」

松村先輩が冷静に話を進めた。

(この人って全然動じないなぁ・・・)
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