願った日々
「・・・自分は矢畑中出身の藤岡勇(ふじおかゆう)ッス。
剣道はガキの頃からやってたッス。一応言っておきやすけど
俺は自分より弱い奴は先輩とは思わないんでよろしく。」

真紅色したベリーショートといえる髪型でガンを飛ばし、
あきらかなヤンキー口調で自己紹介されたが
俺達は別に動じはしなかった。

なんせ身内に最強と歌われた
人をみんな知っていたからだ。(それは雪のこと)

「僕は光林(こうりん)中から来ました飯島千秋
(いいじまちあき)です。剣道は中学校からやってました。」

「「僕ぅぅぅぅ!!お前男なの?」」

「はい、一応そうですけど。」

「「だって見た目やら顔やら声まで全部女の子じゃん!!」」

竜平先輩と健太先輩が声を合わせて言う。

「よく言われます。ハハハハハ」

薄い茶髪が肩まであり内巻きにしており、顔もどこから
どう見ても女の子にしか見えない。

「俺は冬月中から来ました宮川陸です。やるからには
レギュラーを目指してがんばりたいと思っています。」

(どうせ雫ちゃん目当てだろうけどなぁ)

聡司と将人がこっそりと話している。
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