願った日々
「ごちそーさまー。」

さてこのあと何するかな・・・

そう思っていたところに将人が話しかけてきた。

「そうだ今日はみんなで買い物に出かけないか?」

「ん・・・そうだな、今日の晩飯のおかずとかも買わないと
いけないからな。」

タイミングのいい将人の提案に俺は真っ先に賛成した。

「よし、行くか。」俺は買い物に出かけるために
急いで着替えた。

「ちょっと待ってくれ。あいつもつれていくから。」

俺には将人が連れてくるのが誰だかわかる。

これから将人が連れてくるのは俺と将人の幼馴染の
橘紗枝(たちばなさえ)だ。

紗枝は俺の家の近くに住んでいて俺達が小さい時から
一緒に遊んでいた。今では将人の彼女だ。うらやましい。

さっきも言ったが俺はまだ彼女がいない。

「お~い、将人!!」

背中まである長い黒髪をなびかせて紗枝が走ってきた。
「よし、紗枝も来た事だしそろそろ行くか。」

「おはよ、洸。」

「・・・ああ、おはよう・・・」

「ねぇ将人、洸どうしたの?元気ないけど。」

「くくく、朝から一騒ぎがあったんだよ。」

「いつものね・・・」

「さぁみんな乗った、乗った。」雪ねえが車に乗ってきた。

よく見ると車の至る所に擦り付けた様な小さい傷がある。

(・・・大丈夫なのか?)

俺達は雪ねえの車に乗り買いものに出かけた。
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