願った日々
「さあ着いたぞ。後は各自自由にこうどうしていいぞ。」

何事もなく店についた。この店は今年できたらしく真新しかった。

「よし、紗枝一緒に行こうぜ。俺、買いたい物があるから。」

「わかった。じゃ行こう。」将人と紗枝は先に行ってしまった。

「じゃあ、私はお兄ちゃんと行く!!」

俺は雫がそう言うとわかっていた。やはり
ブラコンパワー炸裂だ。

「じゃあ、私は晩飯のおかずを買ってくるか。」

(おいおい雪ねえがいなくなったら誰が雫を止める!!)

俺は心の中でそう思った。

気が付くと周りには俺と雫しかいなくなった。

「ふ~、しょうがない、よし、行こうか。」

「は~い。」俺は雫と一緒に店に入った。

店の中は結構広く、中心は吹き抜けになっていた。

「ねえねえ、お兄ちゃん。ここの屋上にある
アイスクリ-ム屋さんのアイスってすごく美味しいって
私の友達が言っていたの。ね、食べにいこう。」

「よし、じゃあ行ってみるか。」

なんだかいやな予感がするが、雫があまりにもしつこいので
そのアイスクリームを買いに行ってしまった。
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