悪女が野獣に恋したら…


お札を貰うのは忘れない。
…あれ?

『5万多い』

「可愛い子だったからお小遣い。連絡先教えてよ」

『無理だから。』


ブレザーをさっと羽織ると次のターゲットを探す。



学年トップがこんな有り様だなんて知ったらどうなるんでしょうね



~♪



親からの電話の嵐だ。
まだ9時だっつーのに。
雨だと帰りが遅いこと気付いてるんだろうな。


「高校生?超ー可愛いね。ご飯食べた?」

『まだ』


なんか軽そうなヤツ。大学生かな?雰囲気的に…金ないやつは勘弁。


「なら駅前ビルのレストランなんてどうよ?」


…いやいや
あんたみたいなガキには無理な店ばかりよ。


あ…


この靴って確かイタリアで2足だけ販売されたってやつ?
嘘…レプリカでしょ


「行かないの?」


『行く行く』



この人
使えるかもね


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