βιμε sκу
あの日以来、聖夜はキスをしなくなった。

友達のキス。でも、日を追うごとに、未羅は欲しくて欲しくて堪らなくなっていった。
自分に原因があるのではないかと、未羅はずっと考えていた。


『ちょっと、聞いてる?』

『あっごめんごめん。なんだっけ?』

『ボーっとしないでよ。
永遠先輩の送別会。未羅の家はダメ?どこの店も時間制限あって、ゆっくり出来ないの。』

『うち?いいけど。』

『場所は決まりね。
あっ聖夜、いいところに来た。私これから歯医者だから、送別会の話、未羅と決めて。』



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