βιμε sκу
帰り道。

夜風が心地よく吹いていた。
永遠が漕ぐ自転車の後ろに未羅が乗っている。
帰る方向が一緒なので、永遠が家まで送ってくれたのだ。

いつも永遠はアクア系の香水をつけている。未羅の好きな香り。
未羅はワイシャツから仄かに香る、その香りに酔い痴れていた。

未羅の両親は仕事で海外。
だから、未羅は高校からマンションで一人暮らし。

『ありがとうございました。』

『どういたしまして。』

『気をつけて帰って下さい。』

永遠はずっと未羅を見ている。




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