世界で一番嫌いな君へ
Act.0.0
照り付ける日差しがジリジリと私の肌を焼き、
青だなんて簡単な名前で表現出来ない、幸せな色をした空には、美味しそうな雲が浮かんでいて、
まるでテレビの中のワンシーンのような素敵な空間の中、ただただ私だけが、どんよりとした影を落としている。
明日から夏休みだと、同級生達は楽しそうに帰路につき、
部活に青春を賭けるわけでもないのに、イスから動かない私に届く一生懸命な声は、私に過去の後悔を思い出させる。