世界で一番嫌いな君へ
私は、恋なんてしないつもりだった。
だってきっとその先には傷ついている自分が居ると思ったから。
高校に入学して間も無く、私の純粋な誓いは破られる。
先輩に、それも殆ど話した事もない人に恋をしてしまったんだ。
「ごめんね。そう言うの・・・興味ないんだ」
そして、私の恋は破られた誓いと同じようにアッサリと絶望を知る。
少しだけ眉尻を下げて申し訳なさそうに微笑んだ先輩に、
私は切なくて泣きそうになりながらも、どきどきした。
そして、優しい拒絶に淡い期待をしている自分にも気付いていた。
嫌いだとは、言われてないもん。