世界で一番嫌いな君へ

その夜、酷く懐かしい夢を見た。

幼い私が同級生と共に、優しい陽の光を浴びながら遊ぶ夢。

そして、いつかの様に絶望に突き落とされる夢。



さくまいおり・・・。



飛び跳ねるように起こした半身を片手で支え、

もう片方の手で汗を拭うと、反射的に溜息が漏れた。

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