世界で一番嫌いな君へ
光ちゃんとは高校に入ってから知り合ったから、まだ長いとは言えない付き合いのはずだった。
けれどどうしてか、彼女はもしかすると本人より分かっているんじゃないかって言う程に、私の考えが分かってしまう。
これを言うと、私が分かり易いからだって笑われるけど。
「ね、いつ告白するの?」
「えっ、え?そんな。私は別に・・」
こんな反応を返しておいてなんだけど、初めて受け取った質問じゃない。
と言うか疑問符は形だけで、実際質問じゃないと思う。
いつするの?じゃなくて多分、まだしないの?早くしちゃいなよ。って感じ?
私は今まで一度だってこの問いに、彼女の納得出来る答えを返せていない。
光ちゃんはいつものように、呆れ気味に溜息を吐く。