End of the transmigration of souls■Chapter1■

●Episod 1-2 Doubt●

師匠は嘘をつかない人だった。あたしに剣術を教えてくれると約束してくれた日から数日後にはあたし専用の木刀を作ってくれていた。



また部屋から博士の気配が消えたら外へ飛び出した。小屋から少し離れた所でウロウロしてると師匠が来てくれる。師匠に会いたくて仕方がなかった。



しばらく歩いた所にもう一件小さな小屋がある。そこに師匠は住んでいた。



剣術を習う日もあった。世間知らずなあたしに辺境の地理を教えてくれたりもした。言葉を教えてくれた。文字を教えてくれた。



ここは月影島という小さな島国らしい。
その小さな島にある山の中なんだと教えてくれた。下山すれば街がある。
この街…いや、 この島全土は他国との交流が全くなく、 事実上鎖国状態なので独自の文化が築かれてるらしい。世界は神の加護の下にあり、それに反発するとその地域一帯は永遠の暗闇に包まれてしまうらしい。月影島の近くにアルトルーシュカという大きな大陸があるらしいのだが、 この大陸は神に反発したことによって光のない世界にされてしまったらしい。 アルトルーシュカの人々は神に対抗する力を開発し、今や世界で一番文明が進んでいるそうだ。でも、それは非常に恐ろしいものなんだとか…。その影響もあってか、 余計に近いのに全く交流がないのだと師匠は教えてくれた。 その他にも 、
ミストラス
アクーティク
アシュランド
カーディナルという
4つの大陸が存在するらしい。



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