End of the transmigration of souls■Chapter1■
「あなたが………、ブレスト=ハークネスさんですか?」
「いかにも。俺がロンバルディア騎士団長ブレスト=ハークネスだ」
「やっぱり。あたし…あなたに会いに
来たんです。どうしてもお渡ししなくてはならない物があって……。スパイでもなんでもないんです……」
「渡したい物とは宝剣デュランダルの事か?
何故あれを君が持っている?」
「どこから話したらいいか…。その前に……あたしの持ってた骨壺をここへ持って来て頂いてもいいですか……?」
「骨壺…。ちょっと待っててくれ…」



団長さんはそう言い残して部屋を出て行った。そういえばなんで師匠は…… あんな若くしてたった1人で孤島に……。



「これの事かな……?」
「あ!はいッッ!それです………」



まるで当たり前の様に骨壺と一緒に師匠も現れた。



━━━いやー!よかったよかった!一時はどうなるかと思ったぜー! 怪我はないか? 船酔い良くなったか?



「………これは……?」
「あなたには……息子さんがいらっしゃいますよね?」



━━━おいッッ! シカトかよ!



うるさいなこの男。



「息子とは………ライアットの事か?それともアンザックの事か?」
「………?い……今なんて?」
「息子とはライアットの事か?それともアンザックの事か?」
「ライアットとアンザックって……」
「……?2人を知ってるのか?」



知ってるって……… 。アンザックは今ここに… 。あたしと一緒に…… 。師匠だって………。 え?え?っていうか………



「師匠とお兄ちゃんが兄弟ーッッ!?」



━━━おいッッ!俺聞いてねぇぞ!お前アンザック知ってんのか!?



「すまない。説明してもらえるか?何故君は2人を知っている?2人は今どこで何をしている?この遺骨は………」



━━━親父ー! 俺ここに居るんだけどー! 親父老けたなー!


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