End of the transmigration of souls■Chapter1■
「……………ライアットは俺になんか言ってるか……?」



━━━さっきからずっと話しかけてるのにー!親父全然シカトじゃねーかッッ!



「……代弁しますと…、『さっきからずっと話しかけてるのにー!親父全然シカトじゃねーかッッ!』と今言いました」
「お前……アンザックを探さないで何やってたんだ!?」



━━━探さなかった訳じゃねぇって!手がかりがなかっただけだ!情報が入ればすぐに出れるように月影島で待機してたんだって!



「『探さなかった訳じゃねぇって!手がかりがなかっただけだ!情報が入ればすぐに出れるように月影島で待機してたんだって!』」
「………ライアットだな…」
「これだけでわかるんですか?」
「親だからな。アンザックと話す事はできるか?まぁ………あいつは俺を覚えてないと思うけどな………………」
「わかりません………。月影島で一度出てきたような気がしましたけど……。それから姿を見せてくれません」



━━━呼べばいいじゃねぇか。



「呼んだら出てくるの?」



━━━成仏してなきゃな。すぐ出てくるだろ?呼んでみろよ!俺も会いてぇし。



「わかった。呼んでみる…………」
「?」
「あ………。お宅のライアットがアンザックがまだ成仏してなければ呼んだら出てくるって言ってます………」
「やってみてくれ」
「はい。………………お兄ちゃん!?聞こえる?出てきてッッ!あんたのお父さんと兄貴が会いたがってるぞーッッ!」
「……………」
「お兄ちゃーん!」


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━━━…もう……、転生したんじゃないか?



「え?」



━━━成仏したんじゃないか?



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