End of the transmigration of souls■Chapter1■
「だってあれからそんなに経ってないのに……」



━━━自然の摂理には逆らえない。いつでも転生できる状況が整ってる魂は成仏せざる負えないからな。



「お兄ちゃんは…1人じゃなかったから…、寂しくなかったから成仏したの……?」



━━━誰かと一緒だったのか?



「たぶんだけど……。エリシャと……恋人と一緒だったの」



━━━お前が目を覚ました事を確認したからじゃないか?



「そんな………」
「呼べないのか?」
「師匠……ライアットがもうアンザックは成仏したんじゃないかって…」
「そうか……。残念だな…………」
「すみません……」
「けど、こうして君が会いに来てくれただろ。なんとなく……、アンザックとも会えた様な。そんな気分だ」
「団長さん………」
「そういえばまだ名前を聞いていなかったな」
「あ………!すみません。あたしは……
イセルナ=イージスと申します」
「イセルナか……。おい、ライアット!イセルナを我が騎士団に招き入れたらどうだろうか!?元々はお前もそうするつもりだったんだろう?それとも嫁にでも迎えるつもりだったか!?」



━━━うるせぇよ!どっちだっていいじゃねぇか!そんなん俺に聞くことかよ!イセルナが決めることだろ!



「………なんか言ってるか?」
「『うるせぇよ!どっちだっていいじゃねぇか!そんなん俺に聞くことかよ!イセルナが決めることだろ!』」
「確かに。どうだ?考えてみる気はないか?」



━━━嫌だったらはっきり嫌だって言えよー。



「………あたしは…アルトルーシュカに待っててくれてる人が居ますなので……」

< 123 / 149 >

この作品をシェア

pagetop