End of the transmigration of souls■Chapter1■
「ライアットから預かったデュランダルの意味を知ってるか?」
「意味なんてあるんですか?」
「うちの家宝だ。預かった責任は重いぞ?」



━━━おい!嫌な予感がするぞッッ!



「………え?」
「ライアットには御守りとして持たせただけだ。本来のデュランダルを預かる意味は『この騎士団を背負う者』一人前の騎士になるまでイセルナはここから出すわけにはいかない。デュランダルを受け取ったからにはきちんと責任を果たせ!わかったか!?」



━━━やっぱりー!



「………嘘。師匠のバカ…………」
「女だからと手加減はしない!それを扱える程の腕はあるのだろう?仮にも一応ライアットの指導を受けた身だろう?騎士道は身に付いていると見る。………決まりだな」



━━━親父の奴………完璧アンザックが帰って来た気でいやがる…。最初からその気じゃねぇか…。



「嘘ぉ〜………ら、帰れない……。あれもこれも全部……師匠のせいじゃないかーッッ!」



━━━俺のせいかよッッ!



「ゼファ〜………。帰りたいよぉーッッ!」
「あーッッはっはっは!明日からだ!明日から頑張れよー!」
「………親父さんは普通かと思ったのに…。やっぱり師匠とお兄ちゃんの親父じゃないかぁーッッ!」



━━━おい!まるで俺が普通じゃねぇみたいな事言うなよッッ!



…………………。最悪だ………。明日からどうなるんだ……。恐いよぉー……。



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