End of the transmigration of souls■Chapter1■
やっと帰れるのはいいんだけど、足取りが重い。当然。船が嫌なんだよ。また乗り継ぐのか?あの冥界の船のおっさんは
まだいるのか?………空母が恋しい。


そういえば、 『ちょっと出かけて来ます』って 書き置き残して出てきたのに、ちょっとじゃなくなっちゃったよ。どうしよう?………お土産でも買って行こうか?何かしら理由をつけて船に乗る事から逃げていた。



「……お……お土産屋さんどこだろう……」



適当にお土産を買って、お土産屋の店員から聞いた話、この2年でアークティクからアルトルーシュカ直通の高速船ができたらしい。これで乗り継ぎの恐怖はとりあえず消えた。けど、更なる長時間乗船の恐怖が生まれた。


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