End of the transmigration of souls■Chapter1■
「……どっちが師匠だかわからない様なこと言うなよ…」
「なら納得いくように説明してね?理由もわからないのにいつまでも『あぁ、そーですか』って帰るほどあたしもう子供じゃないの」
「……お前日に日に口が達者になってくのなァー…」
「そーやって育てたのはあなたでしょ?」



わがままどころか可愛くない子供に育ってしまいました。



「そーだなァー……。でもこれは子供に話していいものか…」
「あたしだっていつまでも子供じゃない。あれから何年経ってると思ってるの?」
「え?5年だろ?アッハハ!お前まだ12歳だろ?」
「………」



師匠は優しくあたしの頭を撫でながら言う。それを言われると何も言えない12歳のあたし。 子供と言われるのが物凄く嫌だ。 子供扱いされるのが嫌だ。頭を撫でれば機嫌が直ると思われるのも嫌だ。子供だからって何も教えてもらえないのも嫌だ。



「………もぉいいよ。1人で稽古やる」
「あッッ!ちょっと待てよ!オイッ!イセルナ!」



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