End of the transmigration of souls■Chapter1■
それからすぐに家路についた。でもまだ帰りたくない。1人になりたい。自分の中に正直認めたくない気持ちを見つけてしまったから。このもどかしさを少し落ち着かせてからじゃないとまた引き返して師匠の家へ 行ってしまいそうで…。
真っ直ぐ博士の小屋へは帰らずに見晴らしの良い丘へ行った。もうすでに日は傾きかけて空はオレンジ色に染まっていた。
あたしはこのオレンジ色の空よりも昼間の青い空の方が大好きだ。一番最初に師匠にここへ連れてきてもらった時にそうだったから…。
「………これは…恋ってやつなのかな…?」
前に読んだ本に今の自分の状況と同じような表現をした文章があった。それは恋だと書いてあった。でも師匠はイセルナにはまだ早いときちんと最後まで読ませてくれなかった。
「…好き…なのかな?前から好きだけど…なんかちょっと違う…」
これがあたしの初恋だった。好きになるにはちょっと年が離れてた。12歳のあたし。 ハタチの師匠。でも彼は師匠と呼ぶにはあまりにも若すぎる年齢だった。それがあたしの初恋の人。ライアットという人。
真っ直ぐ博士の小屋へは帰らずに見晴らしの良い丘へ行った。もうすでに日は傾きかけて空はオレンジ色に染まっていた。
あたしはこのオレンジ色の空よりも昼間の青い空の方が大好きだ。一番最初に師匠にここへ連れてきてもらった時にそうだったから…。
「………これは…恋ってやつなのかな…?」
前に読んだ本に今の自分の状況と同じような表現をした文章があった。それは恋だと書いてあった。でも師匠はイセルナにはまだ早いときちんと最後まで読ませてくれなかった。
「…好き…なのかな?前から好きだけど…なんかちょっと違う…」
これがあたしの初恋だった。好きになるにはちょっと年が離れてた。12歳のあたし。 ハタチの師匠。でも彼は師匠と呼ぶにはあまりにも若すぎる年齢だった。それがあたしの初恋の人。ライアットという人。