End of the transmigration of souls■Chapter1■
生活自体は 今までとたいして変わらなかった。ただ朝師匠の小屋へ行って夜博士の小屋に帰らなくなっただけ。師匠の家にあたしが住んでるか住んでなかったかだけの違いだけ。


お互いまた1つ年を重ねた。最近師匠はたまに寂しそうな顔をする。それは以前はなかった。やっぱり今でも佰憐さんを思い出すのかな…?



「…師匠」
「ん?」
「寂しい?」
「何が?」
「今、なんだかすごく寂しそうだった」
「そんなことねーよ?」
「ホントに?」
「うん」



ホントに師匠はそう思ってるのだろうか?あたしは師匠のこと好きだけど、 佰憐さんの代わりにはなれない。それでも…今のこの生活があたしにとってすごく幸せだって思うこと。師匠…… あなたは許してくれる?



「イセルナ……?」



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