End of the transmigration of souls■Chapter1■
「ねぇ、アークティクってどーやって行くの?」
「船しかないな」
「船あるの?」
「船着き場に使ってない小さい船があるからそれを………」
「盗むのか!」
「盗むとか言うなッッ!………貰うんだ」
「変わんないって!」
それからしばらくは旅支度をしながら過ごした。他愛のない話をしながらたくさん笑った。海図を広げながら少し疑問が生まれる。
「でも…小さな船で行ける距離じゃないんでしょ?」
「当たり前だろ?途中で貿易船に会ったら乗せてもらうんだ」
「……なるほど」
ガガガガガ………
ヒュンッッ……
話してると外が急に騒がしくなった。聞き慣れない不思議な音だった。
「なんか外うるさいな……」
「なんの音?」
「さぁ?」
ガタンッ!
扉が開き誰かが入ってきた。
「イセルナ!居るかッッ!」
「……ッッ!お父さん!?」
久しぶりに見るイージス博士の姿だった。ひどく慌てていた。ずっと家に居なかったのになんであたしが師匠の家に居ることがわかったんだろう? 前から師匠を知ってたから…?
「テメェ……今さら何しに戻って来やがった……ッッ!?」
「話は後だ!イセルナを連れて逃げろ!」
「何言ってるの!?お父さん!」
「いいから!ライアット!わかってるな!?」
師匠は博士の言葉に、何かを覚悟した様に頷いた。
「…………イセルナ…行くぞ」
「何!?どこ行くの!?逃げるって……」
「早くッッ!」
訳がわからない。 何が起こってるの?何かに追われてるの?博士はなんでこんなに慌ててるの? ……師匠は何か知ってるの?
これは、月影島を出発する前日の出来事だった。
「船しかないな」
「船あるの?」
「船着き場に使ってない小さい船があるからそれを………」
「盗むのか!」
「盗むとか言うなッッ!………貰うんだ」
「変わんないって!」
それからしばらくは旅支度をしながら過ごした。他愛のない話をしながらたくさん笑った。海図を広げながら少し疑問が生まれる。
「でも…小さな船で行ける距離じゃないんでしょ?」
「当たり前だろ?途中で貿易船に会ったら乗せてもらうんだ」
「……なるほど」
ガガガガガ………
ヒュンッッ……
話してると外が急に騒がしくなった。聞き慣れない不思議な音だった。
「なんか外うるさいな……」
「なんの音?」
「さぁ?」
ガタンッ!
扉が開き誰かが入ってきた。
「イセルナ!居るかッッ!」
「……ッッ!お父さん!?」
久しぶりに見るイージス博士の姿だった。ひどく慌てていた。ずっと家に居なかったのになんであたしが師匠の家に居ることがわかったんだろう? 前から師匠を知ってたから…?
「テメェ……今さら何しに戻って来やがった……ッッ!?」
「話は後だ!イセルナを連れて逃げろ!」
「何言ってるの!?お父さん!」
「いいから!ライアット!わかってるな!?」
師匠は博士の言葉に、何かを覚悟した様に頷いた。
「…………イセルナ…行くぞ」
「何!?どこ行くの!?逃げるって……」
「早くッッ!」
訳がわからない。 何が起こってるの?何かに追われてるの?博士はなんでこんなに慌ててるの? ……師匠は何か知ってるの?
これは、月影島を出発する前日の出来事だった。