End of the transmigration of souls■Chapter1■
「居たぞ!イージス……もう逃げられないぞ!持ち出した2000年前の魂はどこだッッ!?」
「………?この娘は………」
「私の娘だ。娘は関係ない。手を出すな……」
「ほぅ……。お前に娘がいたとはな」
「イージスの娘だと言うのならこいつは何かを施されているかもしれない。研究材料にはなるだろう……。おもしろい。おい!娘を連れていけッッ!」



ヴァリーフォージの軍服を着た数名の男が博士に銃口を向けた。まだヴァリーフォージの軍服も銃という武器さえも見た事がなかったあたしはただ戸惑う他なかった。


「……行くぞ」
「師匠!お父さんも……」
「振り返るな!捕まりてぇのかッッ!?」
「でも!お父さんがッッ……!」
「…………」



「イセルナ!絶対にこいつらに捕まってはいけない!」
博士が言葉を発すると次に聞こえたのは 銃声と人が倒れる音だった。



「ねぇ師匠!」
「うるさいッッ!」
「…………」



山の中を師匠に手を引かれながら走った。師匠は何もその後口を聞かなかった。



「居たぞ!」

木陰から兵士がぞろぞろと現れた。

「師匠ッッ!」
「クソッ!先回りしてやがったか!」



師匠の家に来た奴よりも数が多かった。明らかあたし達だけではなんとかなる数ではない。下手すればまだ他にも伏兵がいるかもしれない。



「師匠!やるのッッ!?」
「お前はいい!俺がやる!」


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