End of the transmigration of souls■Chapter1■
「だいたい、あたしはコツコツ何かを造るようなガラじゃないの!」
「うん。わかるよ?」
「……お兄ちゃん。あんたあたしをバカにしてる?」
「してないって!ただお前がうちの部隊に入ってくれたら心強いだろーなって話だ!」
「兵士なんて嫌よ」
お兄ちゃん………。
彼はアンザック。 ヴァリーフォージのエリート兵である。ここに来てから兄貴分として慕っている。なんだかいつもゆるい感じでとてもエリートには見えない。そもそもなぜインドアな武器製作部のあたしとアウトドアな兵士が知り合ったかというと………。
すごく似てるんだ…。師匠に…。顔も。髪の色も。目の色も。しゃべり方も声も。初めてエントランスですれ違った時、師匠もあたしと一緒にここへ連れて来られたんだと思った。でも……… 、やっぱり別人なんだよね。面倒見がいい所は似てるかもしれないけど。どこかが違う。何度か話していくうちに勝手に妹分に任命されてしまった。でも正直親も兄弟もないあたしはそう言われて悪い気はしなかった。
「そーいえばイセルナ。お前こんなとこで何やってんだ?」
「…え?今更聞くの?」
「サボりか?」
「サボり。自分だってそーでしょ?」
「人聞きの悪い!俺は待機中だッッ!…じゃあそろそろアイツも来る頃だな…」
「まさか。そんな都合のいい話………。いや……いるよ………」
「………やっぱり。何やってんだ?アイツ……」
エントランスのベンチに座るアイツ。あたし達の弟分、見習い兵のシュライク。 3人の中では 一番のサボり魔。 だいたいいつもどこかで寝てる。その割りに早くエリート兵に昇格したいとか言うヌルい奴。
「うん。わかるよ?」
「……お兄ちゃん。あんたあたしをバカにしてる?」
「してないって!ただお前がうちの部隊に入ってくれたら心強いだろーなって話だ!」
「兵士なんて嫌よ」
お兄ちゃん………。
彼はアンザック。 ヴァリーフォージのエリート兵である。ここに来てから兄貴分として慕っている。なんだかいつもゆるい感じでとてもエリートには見えない。そもそもなぜインドアな武器製作部のあたしとアウトドアな兵士が知り合ったかというと………。
すごく似てるんだ…。師匠に…。顔も。髪の色も。目の色も。しゃべり方も声も。初めてエントランスですれ違った時、師匠もあたしと一緒にここへ連れて来られたんだと思った。でも……… 、やっぱり別人なんだよね。面倒見がいい所は似てるかもしれないけど。どこかが違う。何度か話していくうちに勝手に妹分に任命されてしまった。でも正直親も兄弟もないあたしはそう言われて悪い気はしなかった。
「そーいえばイセルナ。お前こんなとこで何やってんだ?」
「…え?今更聞くの?」
「サボりか?」
「サボり。自分だってそーでしょ?」
「人聞きの悪い!俺は待機中だッッ!…じゃあそろそろアイツも来る頃だな…」
「まさか。そんな都合のいい話………。いや……いるよ………」
「………やっぱり。何やってんだ?アイツ……」
エントランスのベンチに座るアイツ。あたし達の弟分、見習い兵のシュライク。 3人の中では 一番のサボり魔。 だいたいいつもどこかで寝てる。その割りに早くエリート兵に昇格したいとか言うヌルい奴。