End of the transmigration of souls■Chapter1■
任務の後はだいたい返り血を浴びて軍服が重い。あたし逹の軍服が他の兵士逹と色が違い、漆黒なのは人を直接抹殺するからだ。 返り血が目立たぬようにと。他の兵士逹の相手は主に神族だ。 神族は倒せば帰るべき場所へ還る。返り血は浴びない。あたし逹の相手は生身の人間だ………。 正直剣で攻撃するのはあまり好きではない。人を斬った感触が手に残るから。それと違い、銃は残らない。だから銃は好きだ。それでも剣も使っていたいと思うのは今でもどこもかで師匠の影を追っているからなのかもしれない………。真実を見つけるまで一体あと何人の人を殺さなきゃいけないんだろう…? もしかしたら見つからないかもしれない。それでもあたしはやるの?どんどん闇の世界に引き込まれていく自分がいた。