End of the transmigration of souls■Chapter1■
エレベーターに乗り込み、そのままずっとガラスの外を眺めた。どうせ行き先はわかるのだからボタンはあいつが押すだろう。上へ上がれば景色が広がる。街はネオンでどこも明るい。でも空は真っ暗。なんか空が不自然で、不思議な眺めな様な気がする。毎回毎回……。
「最近多いよな。……さっきみたいな奴」
「そーだね」
「めんどくねぇ?」
「それはあんたが一番わかってるんじゃない?」
「そーだなー……」
「いっそのこと噂ホントにしてみる!?」
「噂?…あぁ…知ってたのか……」
「女共によく言われるからな」
「あっそう」
「噂は噂であって真実を見た奴は誰もいない。でも見た奴がいたらどーなる?」
「さぁ?」
「試してみないか?うるせぇ女が逃げてくか、しつこい男が逃げてくか」
「どーやって?」
ゼファはガラスに寄りかかるあたしを腕の間に閉じ込めて耳元で「俺についてくればいい」……それだけ言った。そしてそのまま唇を重ねた。いきなりで、一瞬何が起こったのかわからなかった。熱くて、まるで何かをぶつけてくるように…。あたしの腰から剣が抜けた。大きな音を立てて床に落ちたのを合図にあたしはゼファの首に手を回した。今度はそれを合図にもっと熱は増す。彼の熱はあたしのさっきまでの苛立ちや憂鬱感もすべてを飲み込んだ。 恐らくあたし自身も…。
「最近多いよな。……さっきみたいな奴」
「そーだね」
「めんどくねぇ?」
「それはあんたが一番わかってるんじゃない?」
「そーだなー……」
「いっそのこと噂ホントにしてみる!?」
「噂?…あぁ…知ってたのか……」
「女共によく言われるからな」
「あっそう」
「噂は噂であって真実を見た奴は誰もいない。でも見た奴がいたらどーなる?」
「さぁ?」
「試してみないか?うるせぇ女が逃げてくか、しつこい男が逃げてくか」
「どーやって?」
ゼファはガラスに寄りかかるあたしを腕の間に閉じ込めて耳元で「俺についてくればいい」……それだけ言った。そしてそのまま唇を重ねた。いきなりで、一瞬何が起こったのかわからなかった。熱くて、まるで何かをぶつけてくるように…。あたしの腰から剣が抜けた。大きな音を立てて床に落ちたのを合図にあたしはゼファの首に手を回した。今度はそれを合図にもっと熱は増す。彼の熱はあたしのさっきまでの苛立ちや憂鬱感もすべてを飲み込んだ。 恐らくあたし自身も…。