End of the transmigration of souls■Chapter1■
でも、あの取り巻きの女逹が文句を言うのにはたぶんあたしにもやっぱり原因があるからなんだろう。いや、あるんだ。これは自然の摂理なのか、なんなのか。奴と一緒に過ごす時間が増えたのだ。今までサボッたり何するにもアンザックやシュライクと一緒だったのにここ最近はその時間もめっきり減った。エリシャとこの前会った時も『最近アンザックと会ってないの?』と、言われてしまった。 えぇ。 最近は気づくといつもあいつがいるんです。ゼファがいるんです。それがなぜだかわからない。あたしの中の『普通』がどんどん変わっているみたいだった。



それは悪い意味ではなく、いい意味で。闇に堕ちていくあたしをこれ以上堕ちて行かないように繋ぎ止めているような………。そんな風に感じた。それはアンザックにもシュライクにもエリシャにもできるものではない。ゼファだからできる事。理由はないがなんとなくそんな気がした。



< 59 / 149 >

この作品をシェア

pagetop