End of the transmigration of souls■Ｃhapter１■

運命の歯車が回り始めていた。ものすごい早さで街が一つ。また一つと消されていった。『カﾐｻﾏ』達は卑怯だ。兵士として神族ではなく命を落とした人間の魂達を戦力として使うのだから。これではまるで見方同士の殺し合いみたいだ。人の弱味に漬け込んで奴等は笑っている。………奴等は狂っている。



そして、あたしが17歳の春。とうとう出撃命令が下った。場所は一番の激戦区。神々の玄関口、リシャールだった。他の場所へ送り込まれた兵士や工作員だって誰1人戻ってこないのに………。


案外順番が回ってくるのが早かったな………。命令が下って3日後には出発。その3日間家には帰らなかった。普段の任務とは違う。帰って来れる保証なんてない。きっとこれがあたしにとって最後の任務。


いつもより剣が重く感じた。あたしは……、無事に帰って来ることができるのだろうか……？きっと無理なんだろう。足取りが重かった。



急ぎの為空母で目的地まで向かう。もしかしたら移動中にやられてしまうかもしれない。そんなことを思いながらエｱﾎﾟｰﾄへ向かう。その途中物凄く見覚えのある人影と出会ってしまった。この3日間ずっと避け続けてたあいつと……。