End of the transmigration of souls■Ｃhapter１■

「なんだ？そんなに驚いたか？」



ヴｪｽﾀﾙは次にあたしの利き手側の肩に光の刃を刺した。



「………ｯｯ！」
「お前は自分の存在に気づいているのか？」
「…何のことだ………」
「やはりまだ気づいていないのか。それならそれでいい」



一体こいつは何が言いたい？あたしの何を知っている？次第に意識は朦朧としてきていた。腹部と右肩からは今までに見たことのない様な量の血液が溢れていた。持っていた剣はすでに足元に転がっている。



「お前………あたしの何を…」






言いたい事を言い切る前に地面に倒れ込んだ。もう立ってる事もできなかった。自らの身に何が起こってるか理解仕切れぬまま意識がなくなっていった。傷の痛みすらわからなくなる程に……。



「これだけ教えてやろう。お前は異端な存在だ。………対神族兵器。全くお話にならないじゃないか。だったらよっぽど
人間の方が有能だ。……もっと楽しめると思ったのにな………残念だ」



ヴｪｽﾀﾙのその言葉と同時に背中に激痛が走った。そこから先はどうなったかわからない。



あたしは異端な存在……。



あたし……このまま目を覚ますことはないのかな？