End of the transmigration of souls■Chapter1■
戦の終結後はヴァリーフォージは自然解体。軍隊の残党は大陸の復興支援組織として
今は動いているらしい。そしてあたしの所属していた工作員達は元々少数陣営だったから、その中の1人2人の生存者達は
軍とは全く別に活動しているらしい。噂のみの情報だが、犯罪者の処罰や未確認ウイルスの特定やらやっぱり何かしら危険性の高い仕事を請けているらしい。アングラな組織だから今はこの連中がどこを拠点にしてるかも誰も知らないみたいだ。もはや、ボスすら生存してるか不明だとか。



すっかり景色は変わってしまったが歩いていればここは昔何があった場所で、どんな建物があった場所で、いろんなことがきちんとわかる。あたしがよく出入りしていた繁華街も今はもうないけど跡地を歩いていればなんとなく当時と同じ気分になれる。でも少しずつではあるけれど 、確かに、確実に、あたしの中でも時間が進み始めていた。



認められなかったものは受け入れて 。
受け入れられなかったものは認めて 。
今という時代をこれから生きていかなければならない。
まだ生きる理由は見つけられないけれど、宝探しをするのも悪くないんじゃないだろうか?



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