恋と幽霊
やがて女の子の住む街に着くと
住所を頼りに女の子の家へと急ぐ。
バッグの中に入っているお菓子が
歩くたびに揺れている。
女の子にあったら
まっさきにお菓子をあげよう。
だってずっとお菓子なんて食べてないかもしれないから…
まだあちこちにひび割れたビルが見える。
だが人々の顔は明るく
男の心にも少しだが希望の灯がともる。
早く…
早く会いたい…
やがて女の子の家のあたりまで
近づいてきた。
だがそこは…
あたり一面野原だった。
家なんてどこにもなかった。
下を向く男。
どこにもいない。
いったい女の子はどこに行ってしまったんだ?
小学生の男の身には重すぎる現実。
バッグの中のお菓子が
かさっ…と音をたてた。
住所を頼りに女の子の家へと急ぐ。
バッグの中に入っているお菓子が
歩くたびに揺れている。
女の子にあったら
まっさきにお菓子をあげよう。
だってずっとお菓子なんて食べてないかもしれないから…
まだあちこちにひび割れたビルが見える。
だが人々の顔は明るく
男の心にも少しだが希望の灯がともる。
早く…
早く会いたい…
やがて女の子の家のあたりまで
近づいてきた。
だがそこは…
あたり一面野原だった。
家なんてどこにもなかった。
下を向く男。
どこにもいない。
いったい女の子はどこに行ってしまったんだ?
小学生の男の身には重すぎる現実。
バッグの中のお菓子が
かさっ…と音をたてた。