恋と幽霊
男は歩いている人を片っ端から捕まえ
女の子の行方を聞いてみたが



誰も知らなかった。



避難所となっている
公民館へも行ってみたのだが


女の子はいなかった。



いつしか日は傾き夕方になっていた。
長く延びた影法師。




夕日がすべてを赤く染める中
男はぼんやりと立ち尽くしていた。





その後も女の子の行方は
分からず
男の心の隙間は埋まらなかった。





そして月日は流れ…



再び男は女の子と再会することになった。



幽霊としてだけど…

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