先輩が死ぬ時
炎は確かに美しかった。
綺麗で、妖艶で、悲哀に満ちた先輩を、炎は抱いた。
先輩は何とも嬉しそう名顔で満ちていた。

先輩は笑った。

女の子らしい声で笑った。
笑い声が螺旋を描いた。



そして、炎が消えた。




元気な先輩を残して。
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