They are going out
 あの人は重要な資料とか、絶対わたしに回してくれない、と美紀の怒りは頂点にまで達していた。

 あたしたちは、そんな美紀をなだめもせず、面白がって話を聞いていただけ。

 まぁ適当に相槌は入れてたけど。

 突然、美紀の表情が明るくなった。

 「こうなったら、何が何でもわたあめをやるわよ!」

 美紀がそうくれば、あたしたちも張り切ってしまう。

 「わたし、ちょっと行ってくるね」

 そう言い残し、美紀は教室を出て行ってしまった。

 「先生かっこい~い!」

 あたしたちのエールを背に、美紀は教頭のもとへ突っ走った。

 待つのは校長による最終決定。

 明日は明日の風が吹く!
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