They are going out
5
限界と言う言葉を知らないくらいに、どこまでも広がる青空。
それとは対照的に限界を感じているのは、夏の太陽の下のあたし…。
まだ七月とはいえ、夏の暑さと日光はあたしの、いや女の子みんなの天敵だ。
そんな夏の空の下。
校門にはきらびやかなアーチが取り付けられ、今年のテーマ、『破天荒』の文字が大きく掲げられている。
今日は文化祭、第一日目。
盛大なオープニングが終わり、各クラス・参加団体はそれぞれの出し物を始めたり、まだ準備を続けていたりしていた。
わたあめ作りができなくなった3Gは、和紙作りの他に急遽ジュースの販売をすることにした。
ビニールプールの中に水を張って、水を入れたペットボトルを凍らせたものと商品の缶ジュースを一緒に浮かべる。
これが文化祭の定番だった。
文化祭前に、例の美紀と藤谷の一部始終を見聞きしてしまったあたしたち。
もうこの二日間は何も起こらないで平凡に終わるのだろうと思っていたし、願ってもいた。
もちろん、美紀とその他の人々とのことも、この二日間は忘れててもいいはずだった。
けれど人生たるもの、そう簡単に過ぎ行くものではなくて……。
まさかまさか、こんな大騒動が起きるとは。
夢にも思っていませんでした。
そう、全ては現実。
これがあたしたちの、あるべき日常、なのだ。
それとは対照的に限界を感じているのは、夏の太陽の下のあたし…。
まだ七月とはいえ、夏の暑さと日光はあたしの、いや女の子みんなの天敵だ。
そんな夏の空の下。
校門にはきらびやかなアーチが取り付けられ、今年のテーマ、『破天荒』の文字が大きく掲げられている。
今日は文化祭、第一日目。
盛大なオープニングが終わり、各クラス・参加団体はそれぞれの出し物を始めたり、まだ準備を続けていたりしていた。
わたあめ作りができなくなった3Gは、和紙作りの他に急遽ジュースの販売をすることにした。
ビニールプールの中に水を張って、水を入れたペットボトルを凍らせたものと商品の缶ジュースを一緒に浮かべる。
これが文化祭の定番だった。
文化祭前に、例の美紀と藤谷の一部始終を見聞きしてしまったあたしたち。
もうこの二日間は何も起こらないで平凡に終わるのだろうと思っていたし、願ってもいた。
もちろん、美紀とその他の人々とのことも、この二日間は忘れててもいいはずだった。
けれど人生たるもの、そう簡単に過ぎ行くものではなくて……。
まさかまさか、こんな大騒動が起きるとは。
夢にも思っていませんでした。
そう、全ては現実。
これがあたしたちの、あるべき日常、なのだ。