虹色Berryz

舞踏会に介入中!ケータイ刑事よ永遠に!!

私サンドリヨンは久々のポニーテールにドレスで舞踏会に介入するもすぐには舞踏を舞わず、華麗に舞うヘンゼルとグレーテルを眺めながらロマネ・コンティを呑むことにした。
そうとも、指名が来るまで舞踏を踏むことはない!これでも元十二宮!ヴィルゴの座所有者だった時は氷の女帝って異名があったんだから。つーか凋落の女帝なめんなー!!指名来るまで舞踏は踏まんぞー!!!
はっ!目を離したスキにグレーテルが食べ物蹂躙してるしっ!!短時間であれだけの量蹂躙するってアリえないし!胃袋は異次元とリンクしてない!?
「姉様舞踏踏まないの?舞踏会来たのに。」
「とりあえず口拭いてからしゃべんなよ。てかホラ、私一応凋落の女帝だからさ、指名来るまで舞踏は踏みませんっちゅう話だよ。」
「女帝って凋落でも大変なんだね。」
「とりあえずね。」
「おや、久しいな。サンドリヨン嬢。」
「あら、メタル卿。御機嫌よう。」
私に話しかけたのは十二宮巨蟹宮が座の所有者、キャンサー・フィリップ・メタル男爵だった。
奥さん連れて来ってことは奥さんと舞踏踏むってことかな?
「メタル卿は奥方様と舞踏踏むのかしら?」
「それもあるがな、アルバートの結婚相手も探さねばならんのでな。ヴァンパイアの貴族の中で。どうだ?サンドリヨン嬢、アルバートと一曲。と言うかグレーテルと言いましたかな?あのお嬢さん。彼女を研究させてくれないか?あの胃袋は研究に値する。」
「ちょっと!それ貴方の御長男と踊るか姪を研究材料として提供するかって選択肢しかないんすか!?」
指名がないと踊らないっては言ったけどまかさマッドサイエンティストなメタル男爵の息子とだなんて。ん?あれはアルバート君?よかった。相手ちゃんといるじゃな・・・ってあれマーガレットちゃん?ウソ?アルバート君とマーガレットちゃんが一緒に舞踏を踏んでる!?
なんか意外なんだけど。だってアルバート君はちょっとマッド入ってるけど技術者としてはスゴいし、そしてマーガレットちゃんはアルバート君みたいな科学の世界とは縁の遠い世界にいそうな感じの子だもん。杓子定規な十二宮白羊宮が所有者なあのエアリーズ・ウィリアム・カウント伯の次女と思えないほどのぽへっとしてて間の抜けた感じが可愛いあの子が(長女のナタリアさんはいかにもウィリアムさんの娘って感じだけど)アルバート君とって・・・。
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